結成したのは、2002年の日韓ワールドカップが開催された年です。
同じ年にゆとり教育が導入され、毎週土曜日が休みとなり、授業時間が減るため、学級活動など、子どもや保護者が繋がる活動が削減されました。
代表と副代表の二人は子どもが同じ学年にいて、2人目の子どもが卒業する学年の時に、ゆとり教育が導入されました。
座学の勉強内容も減る一方で、子どもたちが「生きる力」を身に付けることがゆとり教育では求められていました。子どもや保護者はもちろん、地域の人々が繋がり、子どもたちを育む取り組みができないかと、思考錯誤していました。その中で、2人の共通体験に、小さいころ盆踊りを踊ると、地域のおっちゃんやおばちゃんが褒めてくれて、とてもうれしかったことがありました。
「盆踊りなら、地域が繋がり、一所懸命な子たちを応援できる。」
子どもたちが、社会や地域、国を支える年齢や立場になった時、一緒に手を取り合える仲間がたくさんいれば、子どもたちの為にも、社会の為にもなるという志を立てました。授業時間が削減されたため、学校活動としてでなく、土曜日学校のふれ愛フリースクエアの時間を活かして、皆で河内音頭を踊って、盆踊りを踊ろうというのが、スターダスト河内が生まれたきっかけです。
河内音頭を教えていただける方を探して、ご近所の方だけでなく、ダメ元で教育委員会などにもお願いに行きました。あちらこちらを訪ねて、最後、不思議なことに、ちょうど学校の目の前にお住いの方に行き着き、その方に踊りを教えてもらったのです。その時に、「河内音頭は枚方が発祥なんだよ」と教えていただきました。厳密にいうと、河内音頭の元節ある「交野節」が枚方・交野生まれなのです。
2002年の頃は、全国的にもよさこいソーランが学校教育に取り入れられ、多くの大会が始まったのもその頃です。
ただ、よさこいは高知県、ソーランは北海道の文化です。
子どもたちは、河内音頭や交野節が自分たちの地元、大阪は枚方・交野の文化と聞いた時、目を輝かせていました。
「地元の文化は地元が盛り上げないといかん!」
と後から聞くとそう感じたようでした。
スターダスト河内では、地元の盆踊りのお祭りへの踊り子としての参加はもちろん、近畿各地のご招待いただいた櫓に出向いたり、依頼いただいた小学校への出張指導なども行っております。また、日本各地の盆踊りへ参加できる機会があります。
また、盆踊りの舞台や、盆踊りというジャンルを越えた、様々な踊りのイベントや大会に出場することもできます!
そして、更に踊りの技術を向上させたいと思えば、様々なジャンルの踊りを学ぶことができ、自分が頭を使って理解した動きを、実際に身体に表出し、試行錯誤しながらイメージ通りに動かすことの難しさや、踊りの表現力など、ジャンルを超えた踊りへの挑戦を通して、学ぶことができます。
そして、そこで学んだことを、盆踊りへ生かし、より多くの人に盆踊りの楽しさや素晴らしさを伝えていくことが目的です。
スターダストは、盆踊り以外の活動も非常に活発に行っており、たとえば、各種施設での慰問などがあげられます。
慰問に向けて、先方に楽しんでもらえるように、様々な出し物の計画を練り、練習を重ねます。
〈例〉紙芝居・手作り紙芝居・南京玉簾・ことわざ演劇・暗唱・童謡・合唱・合奏・和太鼓・・・などなど
不定期イベントとしては、
ベビースターズはこれにプラスで、自分たちで露店を計画から販売まで行ったりもします。
大隊員になると、
ベビースターズの指導と、櫓への積極的な参加、
ご依頼をいただいた大舞台への出演、
そして、チームの運営の方にも携わるようになり、
インターネット配信も行いながら、日本全体を視野にし、本格的に盆踊り文化を発信する試みを多く行っています。
このように、一口に盆踊りといっても、日本文化の持つ多くの可能性は、様々な部門に発展していくので、多岐にわたる活動をしています。
スターダスト河内は、日本文化を通じて、多くの人とふれあい、そして人の繋がりの大切さが学べるチームです。
スターダスト河内の通常練習では、
ただ盆踊りを踊るのではありません。
近年、これからの課題として世間で取り上げられている、子どもたちの運動能力の低下を防ぐために、練習内では、ぞうきんがけから始まり、様々な身体を動かす遊びや、多種多様なトレーニングを、スポーツの全国大会出場経験のあるメンバーの指導のもと、行っています。
現在、練習内ではグループリーダー(副リーダー)制も行っており、教職免許保持者のフォローのもとで、精神的にも成長できる環境づくりをしています。
また、この通常練習では、中学生~大学生、また社会人という幅広い年代のメンバーが集まり、ベビースターズの指導を行っています。
なので、練習場所では、小学一年生から社会人までが、一緒に体を動かして活動しています。
中学生からのメンバーは、
小学生への指導方法や事務的な作業、
ホテルなどの式典などの大舞台への出演、
盆踊り会場への参加など、
様々なことを学ぶことのできる機会があります。
自分たちが指導して見守っていてもらっていた立場から、
次は年上の人たちからフォローしてもらいながら、
小学生を見守り指導していく立場になります。
時には年齢を忘れて一緒に走り回って身体を動かします。
そして、いつも真剣に向き合い、
時には叱る場面も、もちろんあります。
毎回の練習で、年齢を関係なく、全員がそれぞれの立場で学び、成長していく様子がみられます。
また、幼稚園・保育園訪問では、自分たちより幼い子どもたちとふれあい、そして、盆踊り会場や施設訪問では、多くのお年寄りともふれあいます。
現在近代化が進み、人と人とのつながりの希薄さがどんどん進行していると言われますが、その中でも、
子どもたちの成長の上で、身近に多くのお兄さんお姉さんや、大人やお年寄りと触れ合う環境にある点が、スターダスト河内のいいところといえるのではないかと思います。
また、年齢が高くなってくると、教えられる側から、次は指導側になり、指導の難しさや、年上の人々への敬意、年下に対する愛情など、多くの経験を通して学ぶことができるチームです。
小学一年生~社会人までの幅広いメンバー達の中で・・・
辛いことも、悲しいことも、腹の立つことも、悔しいことも、
身近に聞いてくれる人がいて
嬉しいことも、泣きたいことも、楽しいことも、感動したことも、
共有できる仲間がいる
ここが、スターダストのいいところです。
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